gamma, gammaf, gammal - ガンマ関数 (の自然対数)
#include <math.h>
double gamma(double x);
float gammaf(float x);
long double gammal(long double x);
-lm でリンクする。
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
gamma():
_XOPEN_SOURCE
|| /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
gammaf(), gammal():
_XOPEN_SOURCE >= 600 || (_XOPEN_SOURCE && _ISOC99_SOURCE)
|| /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
これらの関数は非推奨である。その代わり、場面に応じて tgamma(3) か lgamma(3) を使うこと。
ガンマ関数の定義については、 tgamma(3) を参照のこと。
*BSD版
4.4BSD の libm と FreeBSD のいくつかのバージョンには、関数 gamma() が含まれており、期待通りガンマ関数を計算できる。
glibc版
Glibcは、関数 gamma() を含んでいるが、これは lgamma(3) と等価であり、ガンマ関数の自然対数を計算する。
lgamma(3) を参照。
lgamma(3) を参照。
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
システムによって振舞いが異なるという歴史的な経緯のため、この関数は最近のどの標準規格でも規定されていない。 SVID 2 には記載されていた。
歴史
4.2BSDにおいては、関数 gamma() が実際に計算するのは ln(|Gamma(|x|)|) であり、 Gamma(|x|) の符号が extern int signgam に格納されていた。 4.3BSDになって関数名が変更され、 lgamma(3) となり、そのマニュアルページでは
"「いつの日か gamma の名は復活し、ガンマ関数に冠されるであろう」"
という誓いが述べられていた。 これは4.4BSDになって実現され、 gamma() はまさにガンマ関数を計算するようになった。 (もう signgam には作用しない。) ところが、これが登場する時期が遅すぎたため、 tgamma(3) という「本当のガンマ関数」がすでに存在しているのである。
lgamma(3), signgam(3), tgamma(3)
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。