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UNITS

名前

units, kilo, kibi, mega, mebi, giga, gibi − 10 進および 2 進の接頭語

説明

10 進の接頭語
SI 単位系では 10 の累乗を示す接頭語を用いる。 キロメートルは 1000 メートル、メガワットは 1000000 ワットである。 次に標準的な接頭語を示す。

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マイクロの記号はギリシャ文字のμであるが、 ASCII でテキストが記述されていて、ギリシャ文字が使えない場合は u と書かれることが多い。 以下も参考にしてほしい。

http://physics.nist.gov/cuu/Units/prefixes.html

2 進の接頭語
2 進の接頭語は 10 進の接頭語と似ているが、後ろに 'i' が付く (また "Ki" については大文字の 'K') で始まる)。 名前は、だいたい同じくらいの 10 進接頭語の最初の音節に、 2 進数であることを意味する "bi" を足したものになる。

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関連項目
http://physics.nist.gov/cuu/Units/binary.html

考察
これらの 2 進の接頭語が導入される前は、 k=1000 と K=1024 のように使うのが割に良く知られた習慣だった (b=ビット、B=バイト の関係に似ている)。 残念ながら M は最初から大文字なので、 2 進であることを示すためにさらに大文字にすることはできなかった。

当初はこのことはあまり大きな問題ではなかった。 なぜならメモリーモジュールやディスクは 2 の累乗になるものだったので、 皆そのようなところでは「キロバイト」を 1024 バイト、 「メガバイト」を 1048576 バイトであるとみなしていたからである。 最初は接頭語の「キロ」とか「メガ」を曖昧に援用していたのだが、 そのうちコンピュータに関連する話題では、こちらが「実際の意味」になっていった。 しかしその後ディスクのテクノロジーが代わり、 ディスクサイズは任意の数値をとるようになった。 どっちつかずの時期がしばらく続いたあと、 ディスクのメーカーすべてが、標準を使うことに合意した。 すなわち k=1000, M=1000k, G=1000M である。

状況はひどくなった。14.4k モデムでは k=1000, 1.44MB フロッピーでは M=1024000 になった。 1998 年に、IEC は上記のような 2 進用の接頭語を承認し、 これによって両者をはっきり区別することが可能になった。

したがって今日では、MB=1000000B で、MiB = 1048576B なのである。

フリーソフトウェアの世界でも、 プログラムたちはゆっくりとこれらに準拠してきている。 Linux カーネルは、ブートすると次のようなメッセージを出す。

hda: 120064896 sectors (61473 MB) w/2048KiB Cache

MB はメガバイトで、KiB はキビバイトである。

この文書について

この man ページは Linux man−pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man−pages/ に書かれている。

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